子宮がんについて
子宮の入り口にできる「子宮頸がん」
子宮頸部の粘膜から発生するがんです。初期の子宮頸がんはほとんどが無症状で40歳代前後の性行為時の出血が多くなる傾向があります。子宮頸がんが進行してしまうと膀胱や直腸、肺、肝臓などに転移してしまいます。
症状
月経とは無関係の出血/性行為時の出血/おりものが増える/下腹部痛/
腰痛/血尿/血便/排尿困難
原因
ヒトパピローマウイルスに感染することで子宮頸がんが発生すると言われています。性行為によって感染するので、多くの性行為の相手がいる場合はリスクが高まります。
ヒトパピローマウイルス(HPV)とは
発がん性のHPVはありふれた性感染症の1つです。HPVは15種類のウイルスが発見されています。誰でも感染する可能性がありますがウイルスに感染しても一時的の場合がほとんどです。感染した状態が長期間になると子宮頸がんになることがあります。
感染する前に
当院では子宮頸がん予防ワクチンの接種を行っております。初めての性行為を経験する前の12歳~16歳までの間で初回接種後、1ヶ月、6ヶ月と3回接種します。大人になってから接種することも可能です。子宮頸がんの検診は子宮入り口の表面の細胞を綿棒で採取するので痛みもなく安心です。
下記の項目に当てはまる方を対象に当院ではワンコイン検診を行っております。
≫詳しくは「名古屋市ホームページ」をご覧ください。
対象者 |
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子宮の奥にできる「子宮体がん」
以前は子宮がんのほとんどは子宮頸がんと言われていましたが最近、急激に増えているのが子宮体がんです。
子宮体がんは「子宮内膜がん」とも呼ばれ子宮の内膜に発生するがんです。50歳代以降の閉経前後で最も多くなっている傾向があります。
症状
月経とは無関係の出血/排尿痛/排尿困難/骨盤の痛み/性行為時の痛み
原因
卵巣から分泌されるエストロゲンが子宮内膜へ刺激し続けることにより発生率が高まります。肥満・高血圧・糖尿病・卵巣機能の異常で月経不順がある、などがリスクの要因となっています。
当院の検診では子宮だけを診るのではなく早期発見のためエコーで子宮や卵巣などの状態も診ています。